雨の日にテントを使用したところ、テント内側全面に、水滴が付着してポタポタと落ちてきました。
これって、雨漏りしているのでしょうか。
不良品では無いでしょうか。
天井部を含めたテント内全体に水滴が付着していたという状況であれば、
結露の可能性が考えられます。
特にダブルウォール仕様となっていないテント(フライシート、インナーテントの無いタイプ)の場合、内部と外部の気温差(降雨時等)が生じる際に、結露が起きやすくなります。
※ ダブルウォール仕様の製品が必ずしも結露しないということではありません。
結露を完全に防ぐことは難しいのですが、できる限り快適にお過ごしいただけるよう、
結露防止策についてご案内させて頂きます。
ご使用にご不安がある場合には、検品も承りますので、
こちらよりお申し付け下さいませ。
※検品はナチュラムにてご購入頂いたお客様に限ります。
結露の発生要因は、半分が身体から発せられる水蒸気や汗、半分が、外気や湿度の影響による物です。
分かりやすく例えるなら、湿度が高い場合や冬場に、窓ガラスに水滴が付く現象と同じだとお考え下さい。
天候のコンディション、設営場所や高度により、結露発生度合いに差は生じますが、下記のような場合は、テント内部に結露が発生しやすくなります。
・草地(地中内の水分が多い為)
・雨天時(こちらも、地中内の水分が多く、結露が発生しやすい)
・高度が高い場所(外気との温度差が大きく、結露が発生しやすい)
特にフライシートやインナーテントが無いテントの場合は、気温差の影響を受けやすくなります。
ソロテントは特に室内空間も狭いので、身体から発せられる水蒸気や汗の影響も受けやすくなります。
※フライシートがあるテントにおいても、結露は発生いたします。
完全に結露を防止する事は出来ませんが、緩和策はございますので、是非ご確認下さいませ。
①グランドシートを敷きましょう。
グランドシートには、テント(インナーテント含む)の底面の保護は勿論、底面が濡れるのを防いだり、地面からの湿気を和らげる効果があります。
グランドシートは、ボトム(インナーテントの底)からはみ出ないようにしてください。
グランドシートがボトム(インナーテントの底)からはみ出ると、フライシートから流れ落ちた雨水がグランドシートを伝って、テントの下に溜まってしまう恐れがあります。
グランドシート一覧はこちら
②フロアカーペットやインナーシートを敷きましょう。
地面の凸凹の緩和と共に、こちらも地面からの湿気や冷気を和らげる効果があります。
テント内部の大きさに合うものを選びましょう。
- テント断面図。
グランドシートとインナーシートで、地面からの湿気を二重で緩和できます。
グランドシートはボトム(インナーテントの底)より、少し小さめの物を選びましょう。
メーカー純正品がお勧めです。
インナーシート一覧はこちら
③換気をしましょう。
結露は、湿度が高い場合、窓ガラスに水滴が付く現象と同じですので、同様に換気をすることで、ある程度緩和する事ができます。
テントに「ベンチレーション」が付いているのは、この為です。
ベンチレーション機能を最大限に生かす為には、フライシートのペグダウン時に、フライシートがピン!と張るようにし、張り綱もしっかり張って下さい。
ベンチレーションのみでは十分な換気が出来ない事もございますので、状況に応じて、適度な換気が必要です。
ダブルウォール仕様のテントの場合は、写真のようにフライシートがきっちり張られている状態にしてください!
※
写真で使用したアイテムは【Coleman(コールマン)タフドーム/3025 スタートパッケージ】です。
ベンチレーションは各メーカーで異なりますのでご注意下さい。
使用アイテムはこちら
雨天時などは、地中内の水分の他、大気中の水分も多くなります為、上記のみでは結露を防ぎきれない場合もございます。
特に、フライシートの無いテントは、内部と外部の気温差の影響を受けやすく、結露が発生しやすい物です。
コンパクトで収納しやすいなどの利点はありますが、テント内の居住性の良さをご希望の場合や、状況に応じて、フライシート付きのモデルもご検討いただく事をお勧め致します。