バルブスピンドルを右一杯に回したのに、消火できません。
どうしたらいいのでしょうか?
クリーニングニードルとバルブスピンドルの噛み合わせがずれている事が考えられます。
噛み合わせの調整をしてみましょう。
SVEA123Rにてご説明しますが、8Rハンターでも、同じ手順で対応できますよ。
ニードル調整をするときは、必ずタンク内の燃料を抜き取ってください。
作業中に燃料がこぼれてしまい、危険です。
付属の調整キーをご用意下さい。
各パーツ名称をご確認下さい。
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①調整キーを使って、ニップルを取り外します。
- 調整キーの一番小さい穴が、丁度ニップルのレンチサイズになっています。
②調整キーを使って、バルブスピンドルを左一杯に回します。
クリーニングニードルが持ち上がるので、針を折らないよう注意しながら取り外します。
この時、必ず注油口キャップを外してください。※燃料逆流防止の為
③クリーニングニードルの噛み合わせの部分が磨耗している場合は、クリーニングニードル、バルブスピンドルを交換します。
磨耗していないようであれば、クリーニングニードル調整のみ行います。
※バルブスピンドル交換を飛ばして、クリーニングニードル調整まで進んでください。
バルブスピンドル交換の際には、グラファイトパッキンの交換も必要になります。
事前にご用意くださいます様お願い致します。
10mmのスパナ、若しくはメガネレンチやモンキーレンチ、千枚通しをご用意下さい。
①スタッフィングボックスを外します。
調整キーの一番大きな穴が、丁度スタッフィングボックスと合うようになっています。
調整キーではやりにくい場合には、モンキーレンチを使用して、スタッフィングボックスを取り外します。
②調整キーを使い、バルブスピンドルを取り外します。
③取付け部に残っている古いグラファイトパッキンを、千枚通しを使って綺麗に削り取って剥がします。
④新しいバルブスピンドルに、メタルリング、グラファイトパッキンを取り付けます。
- ※メタルリングには表と裏があります。
窪みのある方にグラファイトパッキンを入れるようにします。
- ※メタルリング、グラファイトパッキンの順に入れます。
⑤パーツを取り付けたバルブスピンドルを差し込み、バルブスピンドルが動かなくなるまで、調整キーで右に回します。
⑥スタッフィングボックスを入れます。
閉めるとグラファイトパッキンが潰れる感覚がありますが、そのままグッと閉め込みます。
※パッキンを潰し、密閉されるようにします。
※締めすぎるとバルブスピンドルが回らなくなる為、要注意!!
①右一杯にバルブスピンドルが回されている状態でグリーニングニードルを入れます。
- ギアがかみ合うようにこの向きで入れます。
②バルブスピンドルをゆっくり左に回すと、クリーニングニードルが一旦上昇し『カチン』という音と共に下に落ちます。
そのままバルブスピンドルを左にゆっくり回し、3回~4回ほど下に落とします。
- 慌てずゆっくり!!
③右一杯に回した際に、クリーニングニードルの『肩』の部分と、穴の内側の狭い部分が同じ高さか、ほんの少し低い状態になるようにします。
この状態になれば基本OKですが、個体差により少し高い方が燃焼させた場合に調子がいいこともあります。
その場合は再度調整してみて下さい。
- この状態になればOK
④ニップルを取り付けて、バルブスピンドルを動かし、クリーニングニードルが上下に動く事を確認しましょう。
⑤最後に、ちゃんと燃焼するかテストを行って、終了です。